2008年02月28日

「イニシエーション・ラブ」 乾くるみ

456203761Xイニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)
乾 くるみ
原書房 2004-03

by G-Tools


もう一度読みたくなる本という噂を聞きつけて借りた本です。
一見、普通のカップルが付き合って、遠距離恋愛の果てに分かれる・・とも読める話しなのですが、、、、

実は大きく違ってました。
恐ろしく、そして緻密に組み立てられたストーリです。

主人公は、鈴木夕樹と成岡繭子。
said-Aでは、二人が付き合うまでの話し。
そしてsaid-Bでは、“たっくん”が東京に異動になって
二人が疎遠になっていく・・という話に見えるのですが
ラスト、最後から2行目。
“たっくん”と呼ばれている名前が・・・違ってる??!!

夕樹は夕の字からマユから“たっくん”と呼ばれてたのですが
最後では「辰也?」と呼びかけられています。
一体どこですれ違ったのか、はたまた、二股??!!!

ものすごく驚きました。
最後の最後まで、遠距離恋愛で別れちゃう話だと思っていたし
イニシエーション=通過儀礼の恋というのも
なるほどな・・と思ってたので。

慌てて読み直しました。
偶然検索をかけて、このトリックをとても丁寧に解説してくだった
ページを見つけました。

【ゴンザの園】
謎解き『イニシエーション・ラブ』 序章 時系列データ

とにかく、すり替え点のトリックが絶妙ですね。
読んだあと、こんなに興奮した小説も久しぶりです(笑)
読み返すたびに新しい発見がありそうです。
posted by まりこ(^▽^) at 13:13 | Comment(2) | TrackBack(0) |
この記事へのコメント
昨夜一回目読了。文庫版でしたので、巻末の解説を頼りに「???」の頭を整理しながら先ほどやっと事態のほぼ全貌を掌握できたようです。そして数多ある取扱いブログから、最も新しい記事に書きこませていただきます。
凄いですね。凄い。ほぼ全貌を掌握してからも、私はマユちゃんが可愛くて素敵だと思います。きっとそんなに打算は無かったんじゃないかと。一生懸命に恋をしてるマユちゃんには好感がもてます。あるとき「女は魔物だ」なんてゾっとするものですが、「魔物」や打算の正体って、こんな一生懸命な可愛さなのかもって思いました。淀殿だって、北条政子だって、日野富子だって、マユちゃんだったんでしょうね。
Posted by 18番 at 2008年03月13日 16:09
18番さんへ
コメントありがとうございます。
マユちゃんに好感が持てる18番さんが
素敵ですね。
ついついトリックに目をうばわれがちですが、彼女が、二人とも愛していたのは事実ですもんね。
人を愛するが故に、魔物にも何にもでも
なるのかもしれません。
Posted by まりこ(^▽^) at 2008年03月13日 16:51
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