2010年08月18日

「赤朽葉家の伝説」 桜庭一樹



“辺境の人”に置き忘れられた幼子。
この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。
これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。
―千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。
高度経済成長、バブル景気を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる三代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の姿を、比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。

赤朽葉家の三代に続く女性の物語。
時折ホラーというか、不思議な描写もあるのだけど
その点は、昔話を読み聞してるようで、
まったく気になりませんでした。

最初の千里眼を持つ万葉。
丙午生まれのじゃじゃ馬で暴走族のリーダーとなりながらも
漫画家になってしまった毛毬
そして、毛毬の娘の瞳子。

第二部の毛毬の代は、本当に勢いとともに駆け抜けていく
話で、三部の瞳子の代は、少々地味に捉えがちですが
瞳子は、祖母・万葉が残した「人を殺した」という言葉から
誰を殺したのだろうと過去をなぞるように
探すところから始まります。
実際は、殺してなどいなかったのですが
その事実に隠された思いなどがちょっぴり
切なくさせていました。
posted by まりこ(^▽^) at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | さ行の作家
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