2010年08月12日

「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」 桜庭一樹



山田なぎさは片田舎に住む、「早く大人になりたい」と願う女子中学生。
彼女の通う中学に、自分のことを人魚と言い張る少女、海野藻屑が東京から転校してきて・・。

夢中になって一気に読んでしまった作品です。
一見、人形をモチーフにしたファンタジーかと信じそうになりましたが
海野藻屑という少女の『人魚』に隠した真実が
とても痛々しくて、絶望に似た悲しさで、しばし呆然としてしまいました。
担任教師の「おまえは生き抜く気、あったのかよ・・?」のセリフが
すごく胸に刺さっています。

もちろん主人公のなぎさのどこか冷めた中学生の描き方もうまい。
生活に打ち込む力を『実弾』とたとえ
空想的弾丸(体内で溶けてしまう)を『砂糖菓子の弾丸』というたとえ方が
またすごく的を得ていました。

posted by まりこ(^▽^) at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | さ行の作家
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。