2010年08月11日

「ぼくの手はきみのために」 市川拓司



「ぼくの手はきみのために」―幼馴染のひろと聡美。
小さい頃は聡美が弱虫のひろを守ってくれた。
が、11歳の夏、聡美は突如、倒れてしまう。
さまざまな治療を試みるが、結局発作を止められたのは、背中をさすってくれるひろの手だけだった…。

「透明な軌道」―集団の中で暮らすことが難しい心の不自由さを持つ康生と運命的な恋に落ちた真帆。
年齢差や、康生に息子がいることなどは障害にならず、2人はおだやかなペースで絆を深めていく。
が、初めて結ばれた翌日、2人に思いがけない出来事が…。

「黄昏の谷」―妹の子供である貴幸を育ててきた寛一は、ある日、「あなたの子供だ」と連れて来られた初恵をも引き取って育てはじめた。
血の繋がらない3人は、貧乏ながらも、太い揺るぎない絆で結ばれていく。彼らが最後に行きつく、幸せの場所は…。


3編の短編集
市川さんの作品の主人公は、どこかへたれというか
ちょっと体や、精神的に問題のある人物が多いですが
それでも、どこかほっとできるような
暖かい気持ちになれる作品が多かったです。

気に入った作品は、2番目の「透明な軌道」。
主人公真帆と、年上の康生と、その息子充生の関係が
自然で、結果的に悲しい別れがあってからこその
関係かもしれないけど、確かに『軌道』はあって
これからも続いていくというラストがよかったです。
posted by まりこ(^▽^) at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | あ行の作家
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