2010年08月08日

「世界中が雨だったら」 市川拓司



「さよなら、姉さん」両親から蔑ろにされ、級友から虐められ続けたナイーヴな少年。
「生きるのよ。いつだって、わたしはあなたの味方だから」世界の果てまで追いつめられた彼の孤独に、たった一人の理解者だった姉の願いは届くのか―。
限りなき絶望、喪失の予感、その果ての静かな哀しみ。
恋愛小説の名手が、心の裡をさらけ出した表題作を含む3編。最初で最後の個人的な作品集。




琥珀の中に/世界中が雨だったら/循環不安の
3つからの短編集。
その中の一つ「世界中が雨だったら」は少年が
自ら死を選び、そのタイムリミットまでが
描かれていく話。
印象的だったのは、『逃げることもできたはず』という
同級生の少女。
しかし、彼は、逃げることに絶望感を感じていました。
そして結末。
彼が一番いい方法で、苛めていたヤツラに報復を
感じさせることができたのかもしれない。
そして、彼に一番近いところにいた姉もまた、
彼と新しいスタートを切ることになるというラストが
少しだけ読後感を癒してくれました。
posted by まりこ(^▽^) at 00:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | あ行の作家
この記事へのコメント
恋愛小説の名手であり続けて欲しい。

なんか来年あたり脱線しちゃうんじゃないかと、
最近見つけた↓のサイトで、市川さんを細かく分析してます。
ttp://www.birthday-energy.co.jp
一時ダメな時期もあったけど立ち直った、とか、
恋愛小説から浮気してしまっては、才能を発揮できない、とか。

しかし、市川さんの作品は、読後感が良いものが多いですね。
Posted by 信太 at 2012年03月24日 21:25
信太さんへ
コメントありがとうございます。
市川さんの作品は、読後感が良いのが
いいですよね。
最近読んでないので、またいろんな作品が
読みたいです。
Posted by まりこ at 2012年03月25日 13:01
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