2009年06月23日

「そのときは彼によろしく」 市川拓司 

4093861382そのときは彼によろしく
市川 拓司
小学館 2004-03-31

by G-Tools


小さなアクアプランツ店「トラッシュ」を経営している主人公、遠山智史のもとに、ある夜、森川鈴音と名乗る美しい女性が現れる。
彼女は智史に、行くあてがないからアルバイトとして雇って店に住ませてくれるよう頼む。智史は少し怪しく思ったものの、彼女に奇妙な懐かしさを感じたため断らなかった。

一方で智史は、結婚紹介所で知り合った美咲さんと何度かデートを重ねていた。
智史はデートのたび、13歳のときに知り合った初めての友達との出会いから別れまでについて話していた。 そのときは、女性が苦手な智史でも、まるで13歳に戻ったかのように活き活きと出来た。

ある日智史は、鈴音が13歳のときに出会った友達、滝川花梨だと言うことに気づき・・

読んでいて、『待つ』ことの意味
『この世界には、物理学の教科書にも載ってない
強い力がある』という運命的なものに
とても惹かれました。

花梨は、ある秘密を抱えているのですが
それが必然的に智史を中心にめぐりめぐってくるのも
よかったです。

花梨は、脳溢血で昏睡状態の佑司を迎えにいくため
いつ目が覚めるかわからない眠りにつくのですが、
そこで、佑司が昏睡状態から戻り、次に智史の父が亡くなり
父は、眠り続けていた花梨の姉・鈴音を目覚めさせ
鈴音が智史の父のメッセージを
運んできたシーンがとても泣けました。

『人は振り返らずにはいられない
懐かしいのは、「時間」を求めているから
すべての瞬間を愛し、人生を慈しむ
その思いすべてが「あの夢」を作り上げていく。
愛するものが住む世界を』

花梨が眠り続けている先にいる世界。
智史は、待ち続けてましたが
正直このまま戻らず終わってしまう恐怖がありました。
しかし、彼女は元気に戻ってきてくれて
その点もほっとしました。
ファンタジーと言ってしまえばそれまでかもしれませんが
大切なものをたくさん思い出させてくれる
胸がいっぱいになる物語です。

映画にもなりました。
B000W6H3J8そのときは彼によろしく スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
長澤まさみ;山田孝之;塚本高史, 平川雄一朗
東宝 2007-12-21

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posted by まりこ(^▽^) at 00:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | あ行の作家
この記事へのコメント
まりこが恐怖したの?
Posted by BlogPetのみゆ at 2009年07月08日 14:18
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